肺炎球菌感染症とワクチン - Think Globally, Act Locally -

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目次

Ⅰ.はじめに

1.プロローグ

1) 1本のペニシリン注射薬の威力

2) 急激な経過をたどる高齢者肺炎

3) 抗菌薬からワクチンシフトへの社会的背景

2. ペニシリン耐性肺炎球菌の出現

1) 欧米

2) 日本

3. 「耐性肺炎球菌研究会 (PRSP研究会)」の組織化

1) 世界と対等のサーベイランス研究を目指して

2) 血清型と耐性菌の正確な関連付け

Ⅱ. 肺炎球菌の基礎

1.莢膜と薬剤標的のPBP

1) 莢膜の多様性

2) PBP遺伝子の変異の特徴

3) PBP変異と感受性の関係

4) 血清型別と耐性遺伝子の迅速解析

2. 莢膜を標的としたワクチン開発

1) ワクチン標的としての莢膜

2) PCV13とPPSV23の作製法の違い

3) PPCV13とPPPSV23の抗体産生誘導の違い

3. ヒト多核白血球による肺炎球菌の貪食作用

Ⅲ. 収集菌株の疫学

1.肺炎球菌ワクチンの導入状況
2. 侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)

1) 菌株送付を受けた医療機関と受診科

2) 年齢分布

3) 年齢と疾患

4) 年齢と予後

3. 莢膜型および耐性菌の変化

1) 結合型ワクチン(PCVs)導入と莢膜型の変化

2) 血清型と耐性菌の正確な関連付け

3) 莢膜型と耐性菌との関係

4) 莢膜3型菌

Ⅳ. 疫学解析からみた症例の特徴

1. 小児

1) IPD

2) 急性中耳炎(AOM)

3) まとめ

2. 成人

1) 年齢とIPDとの関係

2) 基礎疾患とIPDとの関係

3) 肺炎例のリスク因子解析

4) 入院時のWBC値と予後との関係

5) PPSV23接種者でのIPD発症例

6) 莢膜型による予後不良率の違い

7) まとめ

V. ゲノム解析からみえる肺炎球菌の進化

  1. ゲノムの特徴
  2. MLST解析
  3. 生き残る手段としての遺伝子組み換え

VI. おわりに

肺炎球菌に関する私達の文献

補完資料

  1. 米国PCV13導入後のIPDの変化
  2. PCV13とプラセボ接種による無作為二重盲検比較試験
  3. OPA活性
  4. 米国における成人に対する肺炎球菌ワクチンの推奨
  5. 日本での成人呼吸器疾患における肺炎球菌の割合
  6. 抗菌薬感受性